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倉庫街の一画と思わせる場所にそのお店はありました。 サンフランシスコ最後の晩餐となるレストラン、[greens]。 ヴェジタリアンなお店です。 ここ数年の全米の港に面する街で共通して起きていることは、 昔の倉庫街を改築して一気にトレンディスポットに仕立てているところ。 それはあたかも、日本のバブル期に倉庫/埠頭がトレンディスポットに なった時と被るかのような錯覚に陥ります。 ドアを開けて中に入ると、想定内の空間が。天井は広くて 鉄骨むき出し系のトレンディな演出が光ります/ まだ19:00前だというのに店内は異常な熱気に包まれ、 客達の喧噪が肌に気持ち良い(そういう貴方は誰?) こういう店はメニューを見てあれこれと悩むよりも、 トレンドを仕掛ける店員達のリコメンドするお皿が一番。 ウィンターサンプラーとやらを運んできた。 当たり前だが、料理の全てがヴェジタブル。アーティチョークが イタリアンパセリとリモーネで味付けされていて旨い。 ベイクドされたピタに様々な野菜達を挟んで口の中に頬張る。 この皿は畑に祝福されたお皿だったのだ。(だから君は誰?) ミネストローネと言えども、スープの重たさがその溶けた野菜の量を 物語っている。旨い!口の中で一気に完熟したトマトをベースにしたスープと 豊満に実った冬の野菜達が踊り始める。(君はいったい・・・) これはワインではない。ピノ・ノワール。赤の偉大なる代名詞、 ピノを使った“葡萄ジュース”。その酸味と洗練された切れは やはりピノ種ならではの傑作。(君は・・・) メインはスタッフド・マッシュルームだ。肉厚のポルトベッロにさらにミンチした マッシュルームをダブルで詰めている。食感がまさに、肉。テンダーロインを 食べているかのような錯覚に陥る。旨い。マッシュルームがここまで濃密な 香味を造り出せるとは、シェフのマジックもどうやらホンモノのようだ。 シェリーソースを添えて。(一体・・・) 店員のお奨めが運ばれてきた。シシカバブを思わせる。でも羊じゃない。 “豆腐だ!”この斬新さはいったいどこから生み出されたものなのだろう? 下に敷かれているのはクスクス。カレー風味のソースと絡めて頂くと これまた旨い。香ばしく煎ったナッツをクランチにかけてくるところが 憎らしい。食感が実に見事なのだ。串刺しにされた茄子、そしてパプリカ・・・ いつの間にか野菜をたくさん摂らせることがこの店では常識なのだ。 しかも、メインで美味しく。(キザなクー、ver.1) 満腹になって店を離れたクー達は夜風の通る絶景ポイント、 “ロシアン・ヒル”にやってきた。遠くに見えるベイブリッジの 夜景が目に飛び込んでくる。想い出が交差する街、サン・フランシスコ。 今晩のディナーと夜景は頭の中にしっかりと刻んでおこう。 (読者の皆様、キザなクーver.1、はここで終わりますのでご安心下さい。)
by healing_blue
| 2009-02-22 19:42
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