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パレルモからアンコーナまではディレクトフライトがないのでローマで乗り換えで飛んできます。
ここマルケ州のカンティアーノというちいちゃな街に 若しかすると遂に見つけたかもしれない、珠玉の美味しいジャムの生産者のファクトリーが あるということで、今回の視察に組み入れてやってきました。 環境汚染とはほど遠いこの素晴らしい自然環境に囲まれて、 その生産者【Morello Austera社】の工場があります。とても可愛らしい工場。 周囲を見渡しても絶好のジャムの原料を生産する環境が整っています。 たとえBIOの認定を受けていなくとも、既に製法はBIOと言えるものでした。 伊太利亜の農園/果樹園を回っていると、このようにBIOを取得しようと思えば 取得できるというところが結構あるように思います。 これが《Morello Austera社》を有名にするアマレーネのシロップ漬けなんですが、 これがまた実に美味しいんですね~。 この香味が昨年秋に訪問した『サローネ・デル・グスト』で、丸2日間 何度も何度もジャム生産者のサンプルを食べ続けて見つけたベストテイストだったわけです。 何とか3月2日(もうチョッとじゃない!)にはホテルニューオータニ幕張/鶴の間で主催する [2011年 JAPANSALT 伊太利亜食材 試飲/試食展示発表会]の会場で試食戴けられれば いいんだけれど。。。ベストを尽くします! 商品も220~230gと日本の各家庭で食べるには絶好のサイズ。大き過ぎず、小さ過ぎず。 価格は。。。どこまで下げられるか、ここからがく~達の更なる仕事の深堀りする領域。 生産者の方も高品質の美味しい製品を作っていらっしゃるのだから、単に安くして下さい、 なんてことはなかなか言い辛いのも事実。 だからこそ、ここをこうしたら、あそこをああしたらと喧々諤々の打合せが続きます。 でも、この作業があるからこそ、生産者の方も、そしてお客様も全員がhappyになれるんですよね。 既にジャムは『サローネ・デル・グスト』で食べ尽くしてきたので、今さら試食でもないのですが、 再度再度最終確認の意味で。香味の確認は何度も重ねることが重要です。 何せ、毎日食べて頂きたいものだから、 “そこにひとつの妥協すらあってはいけない” と考えています。 全部で12種類、これを何度も何度も右から左、左から右へ食べ続け、最終的に選んだのが テーブルの手前に引いてある9種類。 奥の3種類、実はく~は好きなのですが、商品を選ぶ時には日本の消費者の皆様の口に合うことも 重要な選考材料のひとつになりますので、その観点から3種類は外します。 迷ったらセレクトしません。 香味の世界はdegustazione(試食)されてからコンマ何秒の世界で判断されるもの、 その[瞬間]に感じるすべてで判断します。 美味い!と判断した製品は、今度はどういうシーンでお客様が食べられ、 そこから笑顔がほころぶのか、イメージします。そのイメージが明確であればある程、 セレクトに近づきます。 そして最後に、プライシング(値決め)。これも重要なポイントのひとつなんですが、 この《Morello Austera》社のジャムは、伊太利亜国内外の高級グロサリーストアでは 1,200円/220~230gで販売されてます。 食べて頂いたらお分かり戴けると思うんですが、4人家族で通常2~3週間はもつでしょうから、 2瓶、2,400円、ひとりあたり壱日30~40円は受け入れられる価格だと思います。 でも何とかもっと安くできないか?お客様が 『この美味しさでこの価格は安くない?』 と感じて下さったら、必ず冷蔵庫に置いて下さるはず。 そんな考え方をしていき、ではそれを実現する為にはどうするか?を徹底的に考えていきます。 ここまでで輸入前の約50%が完了します。最後は品質管理。検疫所との事前相談に加えて 先行サンプルの分析、その後本貨物通関時にモニタリング検査等、本社倉庫入荷時検品 (官能検査/理化学検査)、在庫時検品(包材不良、シーリング不良、商品破損/汚損その他)、 そして最後に経時検査(サンプリングして保管している製品の検査)と続きます。 これがここのジャム生産者の看板製品。【アマレーネのシロップ漬け】です。 美味い美味い。パンにもいいし、お菓子造りでも使えるし、アイスクリームに かけてもいいし、お肉のソースを作ってもいいし、チーズに合わせてもイケると思います。 あとは品質管理業務だけ、上述した通り、やるべき膨大な作業が残されています。 香味の確認 ↓ 市場販売の可能性調査 ↓ 品質の確認 ↓ 生産 ↓ 事前/輸入通関時/受入時品質検査等 ↓ お客様のお手元にお届け ↓ お客様の成功 すべての工程にとって重要なことがひとつあります。 [く~自らが生産ラインを視察/精査し、原材料のトレサビリティの為に 農園/果樹園/牛舎に行き、試食を何度も繰り返し繰り返し確認すること。] これを実務的にしっかりとサポートしてくれるのが本社各セクション(チームと呼んでいます)、 最後に本社チームの集大成を全10支店に提案し、各支店のCR☆がお客様のところにお伺いする。 ☆お客様に商品について試食等を通してじっくりとご紹介/ご説明に伺わせて頂く営業マン/ウーマン ワン!ワンがちょこんと畑に座って凛とした姿勢で何かを見てました。 。。。そういえば、うちのワン、元気にしてるかなあ。。。 アンコーナ空港に向かう途中、偶然見つけた《iL vicoLo》。これがとんでもなく大成功となりました。 つまり“大当たり”のとっても美味しいリストランテなのでした。 自家製のパーネはすべて味よし香りよし! ここ《iL vicoLo》は、トリュフ料理の専門店でした。向かってクロスタータ、パーネ、ポレンタ、 ラルド、そしてオムレット等にふんだんに黒トリュフを振りかけて召し上がるアンティパスト。 “生きててよかったあ!” ちなみに、トリュフ抜きのアンティパストもひとつ注文しました。 国際貿易チームのS先生はタリアテッレをフンギソースで。塩味が少し強めのパスタです。 メッチャ美味しい! く~もホームメイドのタリアテッレ、但し思いっきり黒トリュフのパスタということで戴きましたが。。。 流石にタリュトゥフランゲのあのタリアテッレよりも香味を強く感じました。 でも、面白いですね、こうやって比較すると両者の違いがいろいろと見えてきて。 お互いのいいところを尊重した使い方を探し出すのが重要なんだと思います。 その意味では、タリュトゥフランゲ社のトリュフ入りパスタ、かなり香味豊かな製品に仕上っていることが 再確認できたわけです。 ニョッキも黒トリュフをふんだんに振りかけて。ちなみにこれは追加注文したもの 汗 ドルチェは別腹、これはセミフレードにパイナップルの輪切り、そしてチョコレートにどっぷりと付けた苺、 この上からさらにふんだんにキャラメルソースをかけまくったもの。 ランチを摂りながら最後の打合せを終えたく~は他のふたりとここでお別れ。 国際貿易チームのSさんとメアリーはローマに、く~はアンコーナから ミュンヘンまでディレクトフライトが飛んでいたので、そのままミュンヘンに入りました。 Air Dolimitiか。。。ルフトハンザ独逸航空が買収したのかな? 機内紙を読んでいたらミュンヘンから伊太利亜各都市へのフライトが とっても充実していたので、通常フランクフルトorミュンヘン経由で 伊太利亜に入るく~にとっては、これから乗る機会が増えそうな航空会社になりそうです。
by healing_blue
| 2011-02-16 23:56
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